[学会情報] 森林環境保全学研究室の大庭流維さん(大学院博士前期課程 生物環境科学専攻)が学生優秀論文賞を受賞しました。
森林環境保全学研究室の大庭流維さん(大学院博士前期課程 生物環境科学専攻)が,第11回関東森林学会大会(10月27日)にて学生優秀論文賞を受賞しました!
学会誌の関東森林研究に掲載された学生の論文の中で,特に優れた研究論文に贈られる賞です。
発表題目:ブナが優占する冷温帯落葉広葉樹林における夏季の気温低下がCO2フラックスに与える影響(関東森林研究 72巻1号:97-100)
大庭さんは,日本の冷温帯林を代表する樹木であるブナが優占する日本大学水上演習林において,過去7年間(2014年~2020年)の森林と大気間のCO2交換量(CO2フラックス)を調べました。その結果,着葉期(葉がついている)にも関わらず,7月において光強度と気温が低い気象条件では,森林から大気へCO2を放出する傾向がみられることを明らかにしました。
現在,温暖化などの気候変動が森林にどのような影響を与えるか研究がなされていますが,この研究は,冷夏に伴う気温低下が森林に与える影響を実証的に評価した貴重な成果となります。
〜受賞者の大庭君と表彰状〜
〜水上演習林における森林環境の調査風景〜