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[学会情報] 下村 なつ子さん(大学院生物資源科学研究科 生物資源利用科学専攻)が第71回 日本木材学会大会において、優秀ポスター賞を受賞しました。

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第71回 日本木材学会 ( 東京農工大学 2021年3月19—21日)で日本大学大学院生物資源利用科学専攻・博士前期課程1年の 下村なつ子さん ( 木材工学研究室 倉田ゼミ)が優秀ポスター賞を受賞 しました。 賞状を手にする 下村なつ子さん   受賞題目: 近赤外分光法による重要文化財の非破壊測定 -木彫像に使用された木材の産地判別- (日大院 生物資源)〇下村なつ子、(森林総研)安部久、(日大院 生物資源)倉田洋平 木彫像に使用された木材の樹種や産地を特定することは文化財の歴史的な背景を知る手掛かりとなります。木材の樹種判別は、木材の微細切片を顕微鏡で観察することで実施します。近年では、文化財保護の観点から木彫像のサンプリングはできないため、非破壊的に測定する手段が必要とされています。そこで、下村さんらは農業分野の非破壊測定で用いられる近赤外分光法に着目し、文化財に使用される木材の樹種判別や産地判別に関する研究を実施してます。その中で、本発表は、産地の異なるカヤ材を測定対象とし、近赤外分光法の光学計測によりカヤ材の産地判別できるか検討しました。文化財の保存・活用に貢献できるよう、今後もこの研究を進めていきたいと思います。 ポスター賞 賞状     ・ 第71回日本木材学会大会(東京大会)(jwrs.org) ・ 日本大学生物資源科学部 森林資源科学科(nihon-u.ac.jp)  

[学会情報] バイオマス資源化学研究室の鈴木連成さん (大学院生) が第71回 日本木材学会大会において、学生優秀口頭発表賞を受賞しました!

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第71回   日本木材学会大会(東京農工大学   20 21年3月19—21日) において、 大学院 (博士前期課程2年) の 鈴木連成 さん ( 森林資源科学科・バイオマス資源化学研究室 ) が 学生優秀口頭発表賞を受賞 しました。 コロナ禍で充分な研究時間が取れない中でも、計画的に実験を行い、PowerPointによる発表練習を積み重ね、学会における情報伝達や研究内容の成果が評価されました。 受賞題目   :   高温セット処理法に伴う細胞壁ヘミセルロースの化学構造の変動に関する研究 (日大 生物資源) 〇鈴木連成、毛利嘉一、木口実  (森林総合研究所)  渡辺憲、山下香菜 優秀口頭発表賞の賞状 [研究内容の紹介]   日本における木造住宅の柱や梁には、スギ( Cryptomeria japonica D. Don )の心持ち材と呼ばれる木材が多く用いられています。現在、木材を材料として利用する際には、 多量の水分を含んだ木材(生材)から適切に水分を除去する技術が必須の方法として用いられています。また、 心持ち材の乾燥処理工程では、木材面の割れが生じやすいことが知られており、品質の低下や耐久性への影響が問題とされています。   本発表では、木材の乾燥技術である「 高温セット処理」に 着目し、 細胞壁成分の一つであるヘミセルロースと 細胞壁構造の関係性について報告しました。 ヘミセルロースは、細胞壁内でセルロースとリグニンの間に充填され、高分子成分同士を結び付ける役割を持つと考えられている成分です。口頭発表では、木材の高温セット処理に伴い、細胞壁内のヘミセルロース特性の変化と木材特性、細胞壁構造への関係性について示しました。   本 研究は、日本大学生物資源科学部・森林資源科学科・バイオマス資源化学研究室と森林総合研究所との共同研究で行われました。 ・ 第71回日本木材学会大会(東京大会)(jwrs.org)