[学会情報] バイオマス資源化学研究室の鈴木連成さん (大学院生) が第71回 日本木材学会大会において、学生優秀口頭発表賞を受賞しました!

第71回 日本木材学会大会(東京農工大学 2021年3月19—21日)において、

大学院 (博士前期課程2年) の鈴木連成さん森林資源科学科・バイオマス資源化学研究室学生優秀口頭発表賞を受賞しました。コロナ禍で充分な研究時間が取れない中でも、計画的に実験を行い、PowerPointによる発表練習を積み重ね、学会における情報伝達や研究内容の成果が評価されました。


受賞題目  高温セット処理法に伴う細胞壁ヘミセルロースの化学構造の変動に関する研究

(日大 生物資源) 〇鈴木連成、毛利嘉一、木口実 (森林総合研究所) 渡辺憲、山下香菜

優秀口頭発表賞の賞状

[研究内容の紹介]
 日本における木造住宅の柱や梁には、スギ(Cryptomeria japonica D. Don)の心持ち材と呼ばれる木材が多く用いられています。現在、木材を材料として利用する際には、多量の水分を含んだ木材(生材)から適切に水分を除去する技術が必須の方法として用いられています。また、心持ち材の乾燥処理工程では、木材面の割れが生じやすいことが知られており、品質の低下や耐久性への影響が問題とされています。
 本発表では、木材の乾燥技術である「高温セット処理」に着目し、細胞壁成分の一つであるヘミセルロースと細胞壁構造の関係性について報告しました。ヘミセルロースは、細胞壁内でセルロースとリグニンの間に充填され、高分子成分同士を結び付ける役割を持つと考えられている成分です。口頭発表では、木材の高温セット処理に伴い、細胞壁内のヘミセルロース特性の変化と木材特性、細胞壁構造への関係性について示しました。
 研究は、日本大学生物資源科学部・森林資源科学科・バイオマス資源化学研究室と森林総合研究所との共同研究で行われました。

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